メルマガ・メールマーケティングとは?メール施策の効果を高める方法
メルマガとメールマーケティングは、どちらも企業のメール施策の1つ。
これらはメールを使った施策として一括りにされることも少なくありませんが、似て非なるものです。
実際に効果的なメール施策を講じるためには、それぞれの違いを理解し、企業にあった施策を選択する必要があります。
現在はインターネットやSNSが台頭し、それに伴いマーケティング手法が時代とともに変化しています。
その中でもメール施策は比較以前から用いられていたマーケティング手法であり、現在も多くの企業で活用される有用的な手法です。
今回はメルマガとメールマーケティングの概要から、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
またメール施策の効果を高める方法、配信の流れについてもお伝えしていくので、メール配信を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.メルマガとメールマーケティングとは?それぞれの違い
- 2.メールマーケティングの必要性
- 3.メールマーケティングのメリット
- 3.1.①マーケティング施策の中でも安価
- 3.2.②効果検証ができる
- 3.3.③個々のユーザーに対して最適な情報が発信できる
- 4.メールマーケティングのデメリット
- 4.1.①運用の手間がかかる
- 4.2.②コンテンツを定期的に更新・見直しする必要がある
- 5.メールマーケティングの種類
- 5.1.①メールマガジン
- 5.2.②ステップメール
- 5.3.③ターゲティングメール
- 5.4.④リターゲティングメール
- 5.5.⑤休眠発掘メール
- 6.メールマーケティング配信の流れ
- 6.1.①Plan:計画
- 6.2.②Do:実行
- 6.3.③Check:評価
- 6.4.④Action:改善
- 7.まとめ
この記事のポイント!
- メルマガはユーザーに対して同様の情報を一斉に配信する手法
- メールマーケティングはユーザーに最適化した情報を配信する手法
- メールマーケティングには5つの種類がある
- 効果的なメールマーケティングを行うには、PDCAに沿った設計が重要
メルマガとメールマーケティングとは?それぞれの違い
メルマガ(メールマガジン)は企業が顧客に対して一斉配信メールでアプローチできる、比較的古くからあるマーケティング手法。
対してメールマーケティングは比較的最近登場した手法で、ユーザーに合わせた最適な情報を配信できます。
メルマガはメールマーケティングの手法のうちの1つですが、メルマガは「登録会員に対して一斉配信する」ということが大きな特徴です。
対してメールマーケティングは「登録している会員の中でも、一人ひとりに最適化されたメールを配信する」手法です。
どちらも一斉配信という点では共通しています。
しかし全員に同じ内容を送るか、ユーザーに合わせたコンテンツを用意して送るか、という点で異なります。
例えばメールマーケティングでは一斉配信でも、ユーザーの属性や登録日時などに応じて、それぞれに異なるタイミングで配信されます。
つまりメールマーケティングでのメール配信の方が「誰に・何を・どんなタイミング」でという設計が考え抜かれた結果、最適化されたメール配信になっています。
メールマーケティングの必要性
従来のメルマガは不特定多数に同じコンテンツをメールで提供していました。
しかしインターネットやSNSの普及により、ユーザーは従来よりも効率的に自分の求める情報が収集できるようになりました。
そのため今までメルマガで得ていた情報も、インターネットやSNSなどで取得できるのが現代です。
そこでユーザーは情報の取捨選択を始めます。つまり自分にとって必要な情報や有益な情報だけを選択するようになりました。
であれば、これまでチェックしていたメールも自分にとって必要かつ有益な情報だけを得たいと思うのが心理。
特に定期的に配信されるメールは放置されやすい傾向になってきました。
そこで重要なのが、最適化されたメールマーケティングです。
メールマーケティングのメリット
ここではメールマーケティンにはどのようなメリットがあるのかをみていきましょう。
①マーケティング施策の中でも安価
メールマーケティング以外にもアド広告やSNS広告、DMなど、さまざまなマーケティング施策があります。
しかしマーケティング施策は、必ずしも狙い通りの費用対効果を得られるとは限りません。
そのため最初から大きな費用を投下して赤字になってしまうケースは珍しくありません。
実際に多くの企業では、新しいマーケティング施策に多額のコストを投下するのが難しい場合もあるでしょう。
しかしメールマーケティングは他の施策に比べても安価で始められるので、コスト面では低リスクではじめられる有用なマーケティング手法といえます。
②効果検証ができる
メールマーケティングで使用するメール配信システムは、開封率やクリック率など、さまざまな指標を、数値化し効果検証できます。
その効果検証の結果を用いて改善点や今後の施策を検討できるのがメールマーケティングです。
特に近年の企業活動において、データを元にした意思決定が必須とされていますので、その点からも有効な手法の1つといえます。
③個々のユーザーに対して最適な情報が発信できる
何よりもユーザーに沿って最適な情報が発信できるので、従来のメルマガよりもメールからのコンバージョンやエンゲージメントにも期待できます。
メルマガ会員の属性や好み、行動履歴など、さまざまなセグメントから配信先を選択できるので、ユーザーが関心の高いメールを配信できます。
メールマーケティングのデメリット
企業のマーケティング施策に有用なメールマーケティングですが、デメリットも存在します。
効果的なメール施策を行うためにも、デメリットについても確認していきましょう。
①運用の手間がかかる
メールマーケティングではユーザーに合わせたコンテンツやメールを配信できる反面、それだけコンテンツを用意するための手間があります。
セグメント配信ができるといえ、より効果的で最適化されたメール配信のためには、ユーザーの行動や興味関心に合わせて運用していく必要があります。
つまりリサーチやマーケティングの精度が上がるほど、その運用の精度もあげていかなければなりません。
②コンテンツを定期的に更新・見直しする必要がある
最適化されたメールが配信できても、ユーザーから配信停止されたり、見られなくなってしまってはメールを配信する意味がありません。
継続的にユーザーにメールを読んでもらい、なおかつコンバージョンにつなげるためには魅力的なコンテンツにする必要があります。
そのためコンテンツを定期的に更新したり見直したりと、ブラッシュアップは必須です。
メールマーケティングの種類
ここでは一般的に使われる5つのメールマーケティングについてご紹介していきます。
①メールマガジン
メールマガジンは通称メルマガの一斉配信による手法です。メールマガジンは以下のような目的で定期的に配信されます。
- 販売促進
- 見込み顧客の確保
- ファンの育成
全員に対して同じ内容で配信されるため、最適化はされません。
そのため開封されるためには、より工夫する必要があります。
特にメールを受信したユーザーがはじめに目にするタイトルは重要なポイントです。
②ステップメール
ステップメールはユーザーの行動に応じて、段階的に配信する手法です。
例えばウェブサイトから資料請求を申し込んだユーザーに対して以下のような流れでアプローチしていきます。
資料請求
↓
お礼メール
↓
基本情報の紹介
↓
成功例やユーザーの声
このようにコンバージョンへつなげるために、各ステップを踏んでユーザーの興味関心を引き出し育成していきます。
③ターゲティングメール
ターゲティングメールは別名セグメントメールも呼ばれる、条件ごとに振り分けたユーザーに対して最適なメールを配信する手法です。
例えばセグメントAの条件が「20代女性・独身・東京在住」の場合は、その条件に応じたコンテンツが配信されます。
④リターゲティングメール
リターゲティングメールはセグメントメールと同類で、一度アクションを起こしかけたユーザーに対して再アプローチする手法です。
例えば商品紹介メールから購入導線のあるウェブサイトに流入したものの、何もアクションを起こさなかった場合に効果的です。
またはECサイトの場合、買い物カゴに商品を入れたが未購入のケースでも、ユーザーに対して改めてアプローチすることで購入につながりやすいといえます。
⑤休眠発掘メール
休眠発掘メールとは会員登録をしているものの、一定期間なんのアクションも起こしていない休眠ユーザーに対してアプローチする手法です。
今までのメールに対して無反応な場合が多いので、より工夫したコンテンツや開封してもらうための演出が必要になります。
メールマーケティング配信の流れ
効果的なメールマーケティングを行うためには、PDCAサイクルで配信の流れを確認することがポイントです。
①Plan:計画
まずはメールマーケティングで達成したい課題やゴールを設定。
目標を達成するためのKPI(開封率やクリック率、読了率など)と、達成したい最終目標のKGIに分けて設定しましょう。
その後、配信リストを確認していきます。
現在保有している配信先を確認し、最終目標を達成するために必要な配信数を決めます。
現状の配信リストで目標達成が難しい場合は、リードを獲得する必要があります。
②Do:実行
メール配信システムを利用して、メール配信します。
まずは先ほどご紹介したメールマーケティング手法を参考に、目的に応じたメールを作成しましょう。
③Check:評価
メール配信ツールやMAツールを利用して、効果測定をします。
KPIやKGIに対する各指標の達成率が数値としてわかるので、良かった点と悪かった点を分析しましょう。
④Action:改善
分析結果からみて次のメール配信で目標を達成するための改善を行います。
課題に応じてメールを見直す観点も異なってくるので、分析をしっかりして改善点を洗い出すことが重要です。
一度で狙い通りの成果を得られるとは限りません。このサイクルでメール施策をブラッシュアップしていきましょう。
まとめ
今回はメール施策を高める手法として、メールマーケティングについてご紹介しました。
メールは企業と顧客の関係を構築するための重要な役割を果たします。
しかしその関係性を維持して、ロイヤルカスタマー化してもらうためにはメールマーケティングでより効果的なアプローチをしていくことが効果的です。
メールマーケティングを実践するためにも、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。