メルマガの作り方とは?効果的なhtmlメールの作成方法とコツ
メルマガは、企業が顧客に対して一斉配信メールでアプローチできる、マーケティングの手法。
数あるマーケティング手法の中でも、初期投資の少ないマーケティング手法として定評があり、多くの企業が活用しています。
しかし多くの企業が取り入れているため、単にコンテンツを作って配信するだけでは狙い通りの成果を得ることが難しいのも事実。
安価で始められるメルマガだからこそ、闇雲に行うのではなく、メルマガを理解し自社に適したメルマガ配信を行う必要があります。
今回はメルマガの種類や役割、目的、作り方、注意点まで、メルマガの基本をご紹介していきます。
メルマガの理解を深め、効果的なメルマガ配信を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント!
- メルマガは企業が顧客に直接的にアプローチして、信頼関係を構築する役割
- メルマガには、主に3つの配信目的がある
- メルマガ配信には、目的とターゲット選定が重要
- 効果的なメルマガを作成するためには、htmlメールでの作成が必要
目次[非表示]
- 1.メルマガとは?
- 2.メルマガの種類や役割、目的
- 3.初心者でもできるメルマガの作り方
- 4.メルマガ作成の注意点
- 5.効果的なメルマガを作成するコツ
- 5.1.①htmlメールエディタを使用する
- 5.2.②ターゲットに合ったフォーマット・デザインにする
- 5.3.③画像やバナーを多く使用する
- 6.まとめ
メルマガとは?
メルマガとはメールマーケティングの一種であり、正式にはメールマガジンと呼ばれる手法です。
企業が主体となって定期的にメールを配信することで、ユーザーには継続的にメルマガを配信します。
ユーザーはECサイトで会員登録をしたタイミングや購入のタイミングなど、メルマガ登録を促され購読を希望するケースが一般的。
他にも資料請求やカタログのダウンロードの際に個人情報を入力し、登録を促すケースもあります。
そのため登録のタイミングは企業によってさまざまです。
また企業からダイレクトにメルマガが送られてくるため、情報の信頼性や透明性が高い点が特徴です。
メルマガの種類や役割、目的
ではメルマガにはどのような種類があり、どんな目的や役割を果たすのかをみていきましょう。
メルマガの種類
メルマガには主に2つ「テキストメール」と「htmlメール」があります。
テキストメールとは、文字や記号、絵文字などを用いて送受信する、一般的なメールの形態のことを指します。
それに対してhtmlメールとは、マークアップ言語であるhtmlを用いて画像や動画の挿入、文字の装飾など視覚的に訴求力の高いビジュアルのメールです。
現在メルマガを配信している企業のほとんどはhtmlメールを活用しており、視認性と訴求力の高いメルマガ配信が一般的です。
メルマガの役割
メルマガは企業がユーザーに対してダイレクトに情報を伝達できる方法です。
現在はインターネットが発達し、いつでも好きな情報を検索できるようになりました。
しかし数ある情報の中で、信頼性のあるコンテンツから情報を得る方法は限られているといえます。
そんな中で、企業から直接ユーザーにアプローチできるメルマガであれば、信頼性のあるコンテンツが配信できます。
つまりメルマガは企業と顧客の信頼関係を構築するための、接点としての役割があるといえます。
メルマガの目的
顧客との信頼関係を構築する中でも、メルマガの配信目的を明確化することが重要です。
ここではメルマガで達成できる、3つの配信目的についてご紹介します。
販売促進
商品やサービスのアピールや、告知をする目的です。セールやキャンペーンのお知らせ、なかにはメール限定のクーポンなどを発行して配信するメルマガもあります。
見込み顧客の確保
購買や申し込みなど、最終アクションに至っていないユーザーに対して興味を持ってもらう目的です。
そのためにはユーザーに関心を持ってもらえるコンテンツを配信することがポイントです。
ファンの育成
継続利用ユーザーやリピーターを増やす目的です。
顧客の上位層であるロイヤルカスタマー化を狙うために、商品やサービスに対する価値のある情報を発信します。
そうすることで競合との差別化が図れるでしょう。
初心者でもできるメルマガの作り方
ここでは初心者でもできるメルマガの作り方について、その手順を「企画」「制作」「配信」の3つに分けてご紹介します。
費用対効果の良いマーケティング施策にするためにも、メルマガを配信する際にはhtmlメールで作成しましょう。
①企画
企画段階において行うのは配信目的とターゲットの設定。
先ほどお伝えしたような「販売促進」「見込み顧客の確保」「ファンの育成」のように、大部分からの目的を設定していきましょう。
企画が明確にならないことには、配信ターゲットやコンテンツ内容も定まりません。
そしてその目的に合わせて、配信すべきターゲットを設定していきます。
メール配信システムを利用すれば、ターゲットをセグメントできます。
そのあとは目的とターゲットに合わせたコンテンツを制作するためのリサーチを行いましょう。
②制作
設定した目的やターゲット、そしてリサーチした内容に応じて、最適なコンテンツを制作しましょう。
セグメントされたユーザーの細かいペルソナを設定することで、より具体性のあるメールが配信できます。
そしてコンテンツを制作する上で重要なのは、タイトルです。
メールは開封してもらわないと中身を見てもらえないので、まずは開封してもらうためにタイトルを工夫する必要があります。
定期的に配信されるメルマガを見ないユーザーが多いなかで、いかに開封してもらえるかがポイントです。
またコンテンツ内部の構成を作り込むことで、ユーザーが効率的に情報を受け取れます。
目的を達成するために必要なコンテンツや導線を用意しましょう。
単に企業側が伝えたいことを提供するのではなく、ユーザーファーストで制作することが重要です。
③配信
メールは一度配信したら取り消せません。
そのため作成したメールが適切に表示されるかを確認するために、テスト配信を行いましょう。
いきなり送ってメールがうまく表示されないと、コンテンツとしての信頼性も損なってしまう可能性があります。
そしてテスト配信と合わせて重要なのが以下の2つです。
- マルチパートの配信の設定
- 配信解除設定
マルチパートの設定は、メーラーがhtmlメールに対応していない場合でも本文が見られるようにする設定。
配信解除設定は「特定電子メール法」で定められている、配信解除の申し込み導線を入れ込む設定です。
法律が絡んでくるケースもあるので、このような注意点は必ず留意しておきましょう。
メルマガ作成の注意点
メルマガは個人情報を扱うことになるので、作成する際には法律に注意する必要があります。
ここでは3つの法律と、作成時に注意すべき点を合わせてご紹介していきます。
①特定電子メール法
特定電子メール法は、迷惑メールを規制するための法律。
特定電子メールとは、メルマガのように宣伝や広告目的で配信するメールのことを指します。
メルマガ作成以前に重要な部分なので押さえておきましょう。
特定電子メール法では、以下のような決まりがあります。
- メール送信に同意を得た人以外への配信は禁止
- 本文に送信者の名前や名称、メールアドレスを表示
- 送信者を偽って配信することは禁止
- 送信を拒否した人への配信は禁止
これらを守らない場合は、個人または法人に対して処罰が下ります。
②個人情報保護法
メールアドレスは個人情報の1つです。
そのためメルマガを配信する際には、メールアドレスが流出しないように十分に注意しなければなりません。
さらにメールアドレスと合わせて名前や住所、電話番号など、さまざまな情報を扱っている場合には、特に注意が必要です。
③著作権法
メルマガを作成する際に、気をつけなければいけないのが著作権法。
メルマガに掲載する文章や画像をオリジナルで作成せずに、第三者が制作したものを引用の範囲を超えて無許可で掲載すると、著作権法に触れることになります。
コンテンツを作成する場合は1からすべてオリジナルで作る、第三者が制作したものは掲載許可を取るといったことを徹底しましょう。
効果的なメルマガを作成するコツ
最後に効果的なメルマガ作成をするために、htmlメールを作成するコツについてご紹介していきます。
①htmlメールエディタを使用する
htmlメールを自力で作成するとなると、ある程度のhtmlやITの知識が必要になります。
しかしhtmlメールエディタを使用することで簡単に作成できます。
自社の商品やサービスに合わせて適切なエディタを選ぶのがコツです。
メールエディタを使用することでhtmlやCSSの知識がなくても直感的に指定していくだけで、htmlメールが作成できます。
効率的かつ正確に作成するためにも、メールエディタを積極的に活用していきましょう。
②ターゲットに合ったフォーマット・デザインにする
htmlメールの特徴は、好みのフォーマットやデザインが作成できることです。
そのためターゲットに合わせて最適なフォーマットやデザインにすることで、メルマガとしての価値をあげられるでしょう。
例えば20代女性がターゲットのメルマガであれば、おしゃれなイメージのデザインにすることでユーザー側の関心をさらに引き立てる効果に期待できます。
他にも高齢者向けのメルマガであれば文字を大きく際立たせることで、読みやすく適切に情報を伝えることが可能です。
③画像やバナーを多く使用する
htmlメールの強みは、画像やバナーを自然に挿入できること。
文字の多いメールはユーザーの読むモチベーションを下げてしまう可能性があるため、直感的に情報が見られる画像やバナーを使用すると良いでしょう。
画像やバナーにリンが挿入できる点も、htmlメールならではのメリットです。
特に商品ごとに誘導するページの遷移先が異なる場合、画像クリックですぐに遷移できるようにするだけでも、メールからのユーザーのアクション率アップに期待できます。
まとめ
今回はメルマガの役割や目的に合わせて作り方やコツまでご紹介してきました。
企業と顧客の信頼関係を構築していくためにもメルマガは重要な役割を果たします。
効果的なメルマガを配信するためには目的やターゲットを明確にした上で、htmlメールで作成することがポイントです。
メルマガについての理解を深めた上で、今回ご紹介した内容を参考に効果的なメルマガを作成してみましょう。