メルマガの効果測定に重要な6つの指標と配信効果を高める3つのコツ
メルマガを配信しているものの、効果が出ているのかわからないという悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
メルマガはマーケティングの1つとして効果的な手法ですが、メルマガの効果を最大限発揮するために欠かせないのが、効果測定です。
実際、メルマガは効果測定を行うことで、コンテンツはもちろん配信時間や対象者などさまさまな改善点が見つかります。
今回はメルマガに効果測定が重要な理由や見るべき指標、そして効果的なメルマガを配信するためのポイントについてご紹介していきます。
この記事のポイント!
- 効果的なメルマガを配信するためには効果測定が必須
- 効果測定はPDCAサイクルの「C:Check(評価)」に値する
- 効果測定で測れる6つの指標から、改善点を洗い出すことが重要
- 効果的なメルマガを配信するためには3つのコツを押さる
目次[非表示]
メルマガとは?その目的
メルマガとはメールマガジンの略で、メールマーケティングの一種として多くの企業が採用している手法。
企業が登録会員である顧客に対して、定期的に情報を発信していくメール施策のことを意味します。
メルマガを利用することで、顧客に対してダイレクトに情報が発信できます。
すると顧客はより信頼性の高い情報をキャッチできるので、企業と顧客間の信頼関係構築の役割を果たします。
また、メルマガは以下の3つの目的で用いられるケースが一般的です。
- 販売促進:商品やサービスのアピール、告知
- 見込み顧客の確保:コンテンツ発信することで、商品やサービスに興味を持ってもらう
- ファンの育成:継続利用やリピーターを狙うために、競合との差別化を測る
上記の目的を明確にした上で、最適なターゲットに最適なメルマガを配信することが効果を得るためのポイントです。
効果的なメール施策を行う必要性
単にメルマガ配信しているだけでは、効果的なメール施策ができているとは言い難いのも事実。
というのも、メルマガの開封率は一般的に30%にも満たないとされているからです。
つまり単にメルマガ配信をしただけでは、半分以上の顧客には内容を見られていないのです。
これは大きな機会損失です。
「商品やサービスを知って欲しい」「購入のきっかけになって欲しい」などメルマガを配信のきっかけはさまざまです。
どのような理由でメルマガ配信を行うにせよ、施策の目的を達成するためには、まずメルマガを読んでもらうことが重要です。
開封率が30%に満たないメルマガにおいて、とにかく企業側はメルマガの開封率をあげ、そこで商品やサービスと顧客の接点を作る必要があります。
つまり、効果的なメール施策を行うためには、開封率をあげることが必要です。
メルマガ配信には効果測定が必須
メルマガ配信はメールマーケティングの一種ということをお伝えいたしました。
データを元にした意思決定が一般化されている昨今のマーケティングにおいて、メルマガにおいても効果測定は必須項目です。
効果測定を行うには、マーケティングの基本的な手法であるPDCAサイクルで運用していきます。
PDCAサイクルとは「Plan:計画」「Do:行動」「Check:評価」「Action:改善」の4つのサイクルです。
効果測定はPDCAサイクルの「Check:評価」に当てはまります。
特に「メルマガ配信をしているけど効果があるのかわからない」という状態は、配信している目的を見失っているのと同意です。
目的を達成するためには、ユーザーがどういった反応しているのかを数値で確認し、効果の有無や改善点を洗い出すことが重要です。
また効果測定をしないことで、本来であればアクションを起こしてくれた見込み顧客を逃してしまっている可能性も考えられます。
実際に「効果測定→改善→新たにプランを立てる→配信→効果測定…」このサイクルを繰り返していくことでメルマガは改善されていきます。
そうすることでメルマガの効果も上がり、ユーザーにとって必要なメルマガ配信ができるようになるでしょう。
メルマガの効果測定を行う際に重要な6つの指標
実際にメルマガの効果を判断するためには、効果測定における各指標の数値から分析していく必要があります。
また指標の数値の良し悪しを分析することで、メルマガの改善部分も洗い出せます。
ここではメルマガの効果測定における重要な6つの指標についてご紹介していきます。
①到達率
到達率とは、配信したメルマガがユーザーの受信ボックスに正常に届いた割合。
実は到達率を100%にするのは難しく、95%以上を目標に運用していくのがポイントです。
メールが受信ボックスに到達しない理由としては、実際は使われていないメールアドレスが登録されている可能性が高い傾向にあります。
また会員登録時に本来使われていないメールアドレスが登録されている場合もあるので、到達率が低い状態が続くのであれば、配信リストを精査する必要があります。
②開封率
開封率とは、受信したメルマガをユーザーが開封した割合。
開封率を測定できるのは、パラメータが挿入できるhtmlメールのみです。
昨今のメルマガ配信ではテキストメールではなく、htmlメールを活用するケースが一般的です。
結果的に費用対効果の良いメール施策を行うためにもhtmlメールの導入を進めましょう。
またメルマガの開封率はユーザー別にみて、一般的に以下のような割合といわれています。
- 休眠ユーザー:5〜10%
- 一般的なユーザー:15〜25%
- ロイヤルユーザー:20〜30%
開封率はメールのタイトルや差出人名、送信日時や曜日によっても大きく変動します。
そのため開封率をあげるためには、幅広い観点から検討していくことが重要です。
実際に開封率が低い場合、改善点が複数箇所あるケースも珍しくありません。
③クリック率
クリック率は、メルマガの本文にあるユーザーに遷移してほしいページURLがクリックされた割合。
クリック率は有効配信数の1-3%ほどが一般的です。
メルマガの最終目標が商品のコンバージョンであった場合、商品紹介ページや購入ページなどさまざまな導線を入れ込んでいるでしょう。
そこからアクションを起こしたユーザーの割合を知ることで、効果的だったコンテンツや導線が把握できます。
またユーザーがメルマガ内のどのようなコンテンツに興味を持ったかもわかります。
④コンバージョン率
コンバージョン率は、メルマガの最終目標に設定している購入やお問い合わせなどが実行された割合。
メルマガの大きな目的はそこから収益化につなげることなので、コンバージョン率が良いメルマガはユーザーのニーズを捉えた良質なコンテンツといえます。
コンバージョン率が悪い場合には以下のような原因が考えられるでしょう。
- コンテンツまたは商品が魅力的でない
- 導線がわかりづらいなどの、デザイン上の問題
またクリックはされたものの、アクションに至らなかったユーザーに対してはリマーケティングメールを配信するのもメールマーケティングの手法の1つです。
⑤エラーメール率
エラーメール率は、配信したメールが正常に届かなかった割合。
平均的なエラーメール率は1.5〜2%ほどといわれています。
またエラーメールが起こる原因としては、以下のことが考えられるでしょう。
- メールアドレスが変更された
- 受信ボックスの容量オーバー
- 退職してメールアドレスが使用不可になった(社用メールアドレスの場合)
- エラーメール率を確認することで、アクティブでないメールアドレスを配信リストから削除することで、顧客管理がスムーズになります。
⑥解約率(オプトアウト率)
解約率は、メルマガ登録の解除により配信停止された割合。
平均的な解約率は0.25%ほどといわれています。
解約された理由を調査するために、解約申し込み画面内に解約理由のアンケートを入れ込むケースもあります。
このように解約された理由を調査することも、効果的なメルマガ配信を行うための判断材料になります。
また急激に解約率が上がった際には、最新のメルマガに問題があるケースが一般的です。
効果的なメルマガ配信を行う3うのポイント
メルマガの各指標を改善して目標を達成するためには、効果的なメルマガ配信を行う必要があります。
ここでは効果的なメルマガ配信を行うポイントについてお伝えしていきます。
①配信頻度とスケジュールを工夫する
配信頻度やスケジュールを工夫するだけでも、ユーザーの反応は大きく変わってきます。
ターゲットの具体的なペルソナを想定し、その生活サイクルから読まれやすい時間帯に配信することがポイントです。
また配信頻度はコンテンツの内容に合わせて調整しましょう。
配信しすぎても「またメールがきた…」と、ユーザーからネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。
1回あたりのコンテンツ量や、本当にタイミングで発信すべき内容であるのかを見極めた上でメルマガ配信の計画を立てることが大切です。
②タイトルを工夫する
メルマガは開封してもらえなければ、コンテンツを読んでもらえる可能性もありません。
そこで工夫できるポイントはメールのタイトル。
ユーザーがメールを開封する判断材料となるのは、送信者情報とコンテンツの内容を要約しているタイトルのみです。
特にタイトルは重要で、どんな内容のメルマガなのかに応じてユーザーの反応も大きく変わってきます。
スマートフォンの受信ボックスに表示される文字数はおよそ20文字程度で、それ以上は見切れてしまいます。
一方で、パソコンでは30文字程度です。
スマホとパソコン、どちらもタイトルをすべて表示させたい場合、20文字以内でもっとも伝えたい内容をタイトルに入れ込むことがポイントといえます。
そのほかにも記号を使って目立たせたり、ユーザーの関心を引くような文言を入れ込むなど、工夫の仕方はさまざまです。
③最適化されたメルマガを配信する
メルマガは基本的に、登録会員に一斉配信される手法です。
しかしそのなかでもより着目してもらうためには、ユーザーをセグメント化した上で最適化した配信が有効的な手段となってきます。
メール配信システムを活用すれば、ユーザーのセグメント化や最適化された配信も手軽にできるようになります。
範囲を狭めてよりフォーカスしていく視点を持つことも、マーケティングにおいては重要とになってきます。
まとめ
今回はメルマガに効果測定が必要な理由から重要な指標、そして効果的なメルマガ配信を行うためのポイントについてご紹介しました。
メルマガの効果計測は、データを基にした意思決定が必須と言われている現代のマーケティングにおいて必須といえます。
メルマガ配信に効果があるのかわからない場合や、配信停止を検討しているという方は諦める前に今一度、適切な効果測定を実施してみると良いでしょう。
ぜひ今回ご紹介した指標を元に改善点を洗い出し、効果的なメルマガ配信を行ってみてください。