
メルマガは効果測定が重要 | Googleアナリティクスで開封率確認
メルマガは企業が直接ユーザーにアプローチできる効果的なマーケティング方法の1つ。
しかし開封率が低いなど、十分な効果を得られていないケースもあるかもしれません。
その際に重要なのは、Googleアナリティクスを活用した効果測定です。
今回はメルマガの効果測定について、その重要性やGoogleアナリティクスを活用した測定方法をご紹介いたします。
メルマガの開封率をあげたい方、Googleアナリティクスの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント!
- Googleアナリティクスによる効果測定はメルマガ改善の判断材料になるので重要
- 効果測定には無料のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」がおすすめ
- まずGoogleアナリティクスによって設定するのは3箇所
- メルマガの効果測定を行う際、まずは開封率をチェックしよう
目次[非表示]
メルマガ配信は効果測定が重要
メルマガは企業が直接ユーザーに情報を送信できるマーケティング手法。
「購買促進」「集客」「認知」など、企業の売り上げアップにつながるさまざまな施策で活用されています。
例えば企業がお客様に対してSALEなどのお知らせを送り、購買意欲を促進させるケースが挙げられます。
また資料請求をしたユーザーに対して、段階的にメールを送り商品やサービスを深く認知してもらうことで、最終的な購入につなげる方法もあります。
これらはほんの1例で、この他にも扱っている商品やサービスによってさまざまな活用法があります。
その点、メルマガ配信は数あるマーケティグ施策の中でも、比較的汎用性の高い施策といえます。
結果、業種や業態を問わず、実際に多くの企業で取り入れられています。
しかしメルマガの効果を実感できずに、配信を断念してしまう企業も少なくありません。
というのも適切な効果測定が行えずに、メルマガの費用対効果が「見える化」できていないケースが多いからです。
結果、不透明な施策と判断され、他の施策に移らざるを得ないのです。
なぜメルマガの効果測定が重要なのか
メルマガの効果測定が重要な理由は、先述したように施策の「見える化」ができるからです。
メルマガは効果的に活用することで、一度の配信で数百人、数千人の顧客にアプローチできます。
もちろん広告も多くの顧客にアプローチが可能ですがメルマガに比べ費用がかさむケースも珍しくありません。
よってメルマガは、他の施策と比べても費用対効果の良い施策です。
他にもSNS運用が昨今のマーケティング手法としては一般的です。
SNSが基本的に不特定多数に対して、メルマガは顧客に直接アプローチできます。
その点もメルマガならではの魅力と言えます。
またメルマガ配信をはじめとするマーケティング施策には、KGIやKPIといった指標が用いられます。
そういった指標と施策の現状を照らし合わせる際にも、効果計測は有効です。
他にも効果計測を行うことで、施策の課題点を洗い出し、ブラッシュアップできます。
結果、効果的なマーケティング施策に直結するので、メルマガの効果測定は重要なポイントす。
例えばSALE期間中にメルマガによる情報発信を行い、オンラインショップでの商品購入をKGIとします。
この際、配信した全てのユーザーがメールをみて、オンラインショップに流入してくれるとは限りません。
そのため「(仮に)100人のユーザーにメールを開封してもらい、20人にオンラインショップに流入してもらうこと」をKPIとします。
そして効果測定した数値を元にメルマガの改善点を洗い出す必要があります。
なぜなら効果がないメルマガを送り続けていても、最終ゴールである購入段階にはたどり着けないからです。
このように効果測定することで最終的な目的の達成に寄与します。
メルマガの効果測定にはGoogleアナリティクスの活用を
メルマガの効果測定の重要性をお伝えしてきましたが、実際に活用するツールには「Googleアナリティクス」がおすすめです。
これはGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールで、多くのWebサイトで導入がされています。
またGoogleアナリティクスは通称「GA」とも呼ばれ、主にWebサイトにおけるユーザーの流入数や流入元、サイト内での行動などの測定・分析できます。
Googleアナリティクスを活用するメリット
一般的なメール配信システムでもクリック数などの基本的な指標は測定可能。
しかしメルマガ内のURLをクリックした数がわかったとしても、流入先でユーザーがどのような動きをしたかまでは、測定できません。
しかしGoogleアナリティクスであれば、メルマガから流入した先のページ内でのユーザー行動も検証できます。
この点がメール配信システムよりもGoogleアナリティクスが優れている点であり、ユーザー側の大きなメリットといえます。
一方でメール配信システムでしかできない指標もあります。
基本的には、メール配信システムとGoogleアナリティクスを併用し運用します。
また効果測定は、課題点を発見し次回のマーケティング施策に有用です。
結果的にメルマガの改善に有用で、なおかつ活用を進めることで最終的に目的達成にも近づきやすくなります。
Googleアナリティクスでは開封率・クリック数・コンバージョン数をチェック
まずGoogleアナリティクスでメルマガの効果測定する際、チェックすべき指標は「開封率」「クリック数」「コンバージョン数」の3つです。
ここではそれぞれの指標を測定する重要性についてお伝えしていきます。
開封率でメールがみられているかをチェック
開封率はその名の通り、メールが開封された割合のこと。
配信したメルマガがどれくらいのユーザーにみられたかを知るための指標です。
そもそもメルマガは開封されないと施策としての効果がありません。
そのため開封率の測定は、もっとも重要な指標といっても過言ではないでしょう。
開封率を測定し、開封率をアップすることが、効果的なメルマガ配信の第一歩です。
クリック数でWebサイトへの流入をチェック
ほとんどの場合、メルマガには遷移させたいWebページが埋め込まれています。
最終ゴールである「購入」や「申し込み」のために、Webサイト流入をKPIとしている場合も多いでしょう。
クリック数はそういったWebサイトへの流入をはじめとする、ユーザーのアクションを測定するための指標です。
コンバージョン数で最終ゴールの達成率をチェック
コンバージョンとは「購入」や「申し込み」などの、メルマガ配信で最終的に達成したい目標のことです。
企業の売り上げに対して、メルマガがいくら貢献しているかを確認できます。
例えば資料請求数を増やしたいという目標を設定しているとしましょう。
この際、資料請求を促すためのメルマガが、どれだけ目標に貢献しているかを測定します。
KPIだけでなく最終ゴールであるKGIの測定も欠かさずに行いましょう。
KPIも重要な指標ですが、あくまでも目的はKGI、つまりコンバージョンです。
こういった点を確認しておくことで、不透明なマーケティングではなく、見える化された施策になります。
Googleアナリティクスを活用しメルマガの開封率をアップ
開封率はメルマガ配信のなかでも重要な指標。
配信したメルマガが読まれていないと、配信している意味がないといっても過言ではありません。
実際に費用対効果の乏しいマーケティング施策になってしまいます。
Googleアナリティクスではイベント設定を行うことでメルマガの開封数が測定できます。
よってイベント設定からメルマガの開封率を算出します。
また開封率が低い場合は、「メルマガのタイトル」が大きく関係しているケースが目立ちます。
なぜなら受信したユーザーがメールを開くか否かの主な判断基準はタイトルです。
そのため開封率をアップさせるためには、メルマガのタイトルを工夫する必要があります。
メルマガのタイトルについてさらに詳しくご紹介しているため、ぜひご覧ください。
メルマガ配信におけるGoogleアナリティクスの設定箇所と設定方法
メルマガをGoogleアナリティクスで測定するためには「パラメータ」が必要です。
パラメータはメルマガ内の画像やWebページURLに埋め込むため、前提としてHTMLメールでなければ利用できません。
パラメータをメルマガ内に設置することで、データが反映される仕組みです。
一般的にはパラメータは専用の生成ツール(https://ga-dev-tools.appspot.com/hit-builder/)
を使用して作成します。
ここでは「開封率」「クリック数」「コンバージョン数」を例に、Googleアナリティクスの設定箇所と方法をご紹介いたします。
開封率を測定するためには
Googleアナリティクスでは「開封率」という指標はありません。
そのため開封数を測定できるように設定し、正常に送信されたメルマガ数で割ることで開封率を算出します。
以下のようは計算式で算出可能です。
「開封率=開封数÷配信成功したメルマガ数」
開封数を測定するためにはGoogleアナリティクスの「イベント」機能を利用。
イベントはパラメータをメルマガ内に埋め込むことで測定可能です。
一般的には画像にパラメータを埋め込み、画像が読み込まれることで開封数をカウントする手法が用いられています。
設定方法は以下のとおりです。
- 「Google Hit Builder」にアクセス
- 必要項目の入力(図1参照)
- 「+Add parameter」を3回押して項目を3個追加(図表2参照)
- 「Validate hit」ボタンをクリックして、表示されたコードをコピー
- 下のコードの□□部分に、先ほどコピーしたコードを追加します。
<img src="https://www.google-analytics.com/collect?□□> 5のコードをメルマガのソースに埋め込みます。
完了
Hit parameter details |
|
---|---|
v |
1 |
t |
event |
tid |
Googleアナリティクスのアカウントを選択 |
cis |
リロードボタンをクリック |
図表1:必要項目の入力
追加する項目 |
|
---|---|
ec |
email |
ea |
open |
dp |
/email/□□ |
図表2:「+Add parameter」の追加項目
確認方法は以下のとおりです。
- Googleアナリティクスにログイン
- 「行動」→「イベント」→「概要」をクリック
- 合計イベント数を確認=開封数
- 合計イベント数をメール配信ツールから取得した配信成功メルマガ数で割って開封率を算出
クリック数を測定するためには
GoogleアナリティクスではユーザーがどこからWebページへ流入したかという「流入元」がわかります。
例えばGoogleなどの自然検索からWebページへ流入された場合は「Organic」と表示されます。
さらにYahoo!やbingといった、検索エンジンごとの流入数も把握できます。
実際に、開封率と同じようにパラメータを埋め込むことで、メルマガから流入したユーザーを分けられます。
そしてパラメータをメルマガ内に設置したWebページのURLに後付けすることで、ユーザーがクリックしてWebページへ流入した際にカウントされる仕組みです。
こちらの設定でも以下のようなパラメータを作成します。
utm_source = " 〇〇" |
参照元・・媒体名(mailmagzineなど) |
utm_medium = " △△" |
メディア・・形式(email)※ |
utm_campaign = " □□" |
キャンペーン・・任意の値(特定のメルマガなど) |
utm_content = " ××" |
コンテンツ・・任意の値 |
※utm_mediumは必ず「email」で設定する必要があります。
「mail」では計測されませんので注意が必要です。
パラメータを作成したら、URLの末尾に上記を記入します。
例:https://www.□□□.com?utm_source = " 〇〇"?utm_medium = " △△"?utm_campaign = " □□"?utm_content = " ××"
Googleアナリティクスでの確認方法は、以下の手順で確認できます。
- Googleアナリティクスにログイン
- 「集客」→「キャンペーン」をクリック
メール配信ツールクライゼルなら、メールを送ると自動的にクリック数、クリック率や有効配信数などの効果測定ができます。ぜひご検討ください。
コンバージョン数を測定するためには
コンバージョン数を測定するためには、Googleアナリティクスで「目標の設定」を行います。
Googleアナリティクス内ではさまざまな指標の目標が登録でき、
例えば「購入」「申し込み」「登録」を目標としている場合はそれぞれをコンバージョンとして設定できます。
そのため配信したメルマガの最終目標に合わせて、目標を設定しましょう。
この時はパラメータの作成はなく、Googleアナリティクス内で目標を追加するだけです。
メルマガの効果測定にはGoogleアナリティクスを活用しよう
今回はメルマガの効果測定とGoogleアナリティクスついてお伝えいたしました。
メルマガの開封率は商品やサービス、顧客との関係性などさまざまな要因によって変化します。
一般的には平均20%前後といわれています。
そのため適切に効果測定を行って改善点を見つけ出し、開封されるためのPDCAを回していきましょう。
メール配信システムでも効果測定は可能ですが、Googleアナリティクスも併用することでより詳細な数値やユーザーの動きが見られます。
詳細な測定から深掘りした分析を行い改善を繰り返していくことが、メルマガで成果を出すポイントです。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に十分な効果測定を行い、効果的なメルマガ配信をしてみてください。
クリック率や有効配信数などの効果測定は自動で取得!
効果的なメルマガ配信するなら、クライゼル