
アンケートシステムをマーケティング活用する10個のポイント
Webマーケティングの一環としてアンケートシステムを取り入れている企業も増えています。
しかし、具体的にアンケートシステムをどのようにマーケティングに活用したらよいか分からない人も多いようです。
この記事では、アンケートシステムをマーケティングに活用するためのポイントを紹介していきます。
多くの企業が今回紹介する方法でアンケートシステムをマーケティングに活用していますので、ぜひ、参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.アンケートの目的、目標を明確にする
- 1.1.アンケートを何に使いたいか?
- 1.2.アンケートのターゲットを選定する
- 1.3.回収するサンプル数を決定する
- 2.アンケートの回答にかかる時間を抑える
- 2.1.適切な質問数を設定する
- 2.2.アンケートの所要時間、ページ数を明示する
- 3.アンケートを集計しやすいように設問を工夫する
- 3.1.アンケートの回答形式の7つの種類
- 3.2.単一回答形式が集計しやすい
- 3.3.「その他」をなるべく選ばない工夫
- 4.謝礼、インセンティブをどうするか?
- 5.個人を特定するか?匿名か?
- 6.文章は統一性をもたせ、わかりやすい簡潔なアンケートにする
- 7.マトリクスは多用しない
- 8.目的のない自由回答はさける
- 9.記入量をなるべく減らす
- 10.スマホに最適化したアンケートを作成する
- 11.まとめ
アンケートの目的、目標を明確にする
アンケートの目的、目標を明確にする具体的な方法について解説していきます。
アンケートを何に使いたいか?
まずは、アンケートを行う目的、目標を明確にすることから始めます。
アンケート結果を得て何に使いたいか?商品の売り上げ向上か?認知度を確認するのか?利用者の年齢層を知りたいのか?目的は様々です。
目的、目標を明確にしなければアンケートの設問内容も決められません。
また、アンケート自体にも目的を明記してください。
タイトルに表記しても構いません。何のアンケートなのか、分からなければ回答者も抵抗を感じてしまいます。
きちんと目的を理解してもらった上で回答してもらえれば回答率のアップにもつながります。
アンケートのターゲットを選定する
アンケートの目的が明確になったら、誰に答えてもらうかを決定します。
自社商品の売り上げ向上が目的ならば、購入者や利用者が対象になります。
ブランドの認知度調査であれば年齢や性別を問わず不特定多数の人が対象となります。
このように目的に応じたターゲットの選定は正確なアンケート結果を得るためには不可欠です。
回収するサンプル数を決定する
アンケートは多ければそれだけ精度の高い結果が期待できますが、あまりに多くのサンプルを集めるのはコストもかかるので難しいでしょう。かといって少なすぎても結果に偏りがでてしまいます。
一般的に、ターゲットを絞ったアンケート調査でも分析する対象として最低でも100サンプルは必要と言われています。
不特定多数であれば1,000サンプルは必要です。アンケートの内容にもよりますが一般的なサンプル数は把握しておいてください。
アンケートの回答にかかる時間を抑える
アンケートの回収率をあげるためには、回答にかかる時間をおさえることが大切です。
適切な質問数を設定する
アンケートの設問数は、多ければ多いほど回答率は下がります。
目的を達成させるための必要最小限の質問数に抑えるようにしましょう。
必要なサンプル数が多いほど、できるだけ設問数を少なくしたいものです。
アンケートの所要時間、ページ数を明示する
紙のアンケートの場合、全体の設問数はアンケート用紙をみれば把握できます。
しかし、WEBのアンケートは設問数がどのくらいあるのか、回答者は把握できません。
そのため、全体の設問数やページ数、所要時間を明示する必要があります。
全体の設問数や所要時間が分からないことで、回答者が途中で離脱してしまう可能性もあります。
アンケートの回答率を上げるために、所要時間やページ数は必ず明示しましょう。
アンケートを集計しやすいように設問を工夫する
アンケートは回収したら終わり、ありません。回収したあとに集計し、マーケティングに活かせなければ意味がありません。そのためには何を工夫すればよいでしょうか。
アンケートの回答形式の7つの種類
WEBアンケートにはいくつかの回答形式があります。主に以下の形式になります。
- 単一回答
もっともポピュラーな回答形式です。質問にたいして複数の選択肢の中からひとつだけを回答する形式です。
- 複数回答
複数の選択肢の中から当てはまるものすべてを回答する形式です。当てはまるものがない場合、無回答にすることもできますが、回答忘れと区別するために、「該当なし」という選択肢を用意するといいでしょう。
- リミテッドアンサー
回答を1つに絞るのは難しいが、あてはまるものすべて、だとほとんどが選ばれてしまう場合などに利用します。「3つ選んでください」など数を制限して回答してもらう形式です。
- マトリクス
同じカテゴリについての質問を表形式にして、一度に複数の回答をしてもらう形式です。
- 自由回答
文字通り、テキストなどで自由に回答してもらう形式です。予想できない回答を得たい場合や素直なアイディアや意見を聞きたい時に有効。
- 順位法
重要な順に回答する形式です。一部のみ回答する方法と、全ての選択肢に順位をつける方法があります。
単一回答形式が集計しやすい
上記の通り、回答形式は色々ありますが、回収後の集計もしやすく、回答者も答えやすいのは単一回答です。
集計は一般的に、「単純集計」と「クロス集計」がありますが、単一回答であれば、いずれの集計でも扱いやすいというメリットがあります。
※クロス集計とは、単純集計で明らかになった値を、性別や年齢、地域、他の質問などと掛け合わせて、よりデータを深掘りしていく集計方法です。
「その他」をなるべく選ばない工夫
「その他」という回答はデータ分析上、あまり好ましくない回答です。なるべく回答者がその他を選ばなくても済むように設問内容を工夫しましょう。
多くの人が「その他」を選ぶようであれば選択肢が適切ではない、ということです。
謝礼、インセンティブをどうするか?
アンケートに回答してくれた方への謝礼やインセンティブをどうするか?というのも検討する必要があります。
不特定多数の回答者の場合は、謝礼がなくても回答数を集めることができますが、特定の限定されたターゲットの場合は、回答率を上げるために謝礼やインセンティブを用意した方がいい場合もあります。
個人を特定するか?匿名か?
個人情報の入力が必須の場合、回収率は下がる傾向にあります。
ターゲットが特定の場合、個人情報の入力がどうしても必要になる場合も少なくありません。
個人情報の入力を促すために、謝礼を用意するなど工夫が必要です。
文章は統一性をもたせ、わかりやすい簡潔なアンケートにする
アンケートの設問は統一性をもたせ、わかりやすい簡単な文章にしましょう。
回りくどい表現や設問が長いと、回答しようという意欲がなくなってしまいます。
特にスマホで回答する場合、長文を読む場合、画面をスクロールする手間が発生します。
ターゲット層に合わせた文言や専門用語を使って、端的な文章でアンケートを作成することを心がけてください。
マトリクスは多用しない
マトリクス形式は複数の設問を少ないスペースで表示できるので便利ですが、多用しすぎると回答者の意欲をそいでしまいます。
同じ設問が多く並んでいると適当な回答や偏った回答をしてしまうというリスクがあります。
目的のない自由回答はさける
「その他、思った意見を自由に述べてください」といった自由回答はよく見かけますが、できるだけ最小限にしたいものです。
内容を確認するために目視が必要なのでコストと手間がかかってしまうからです。
回答者も考えて記入しなければならないので負担が大きいです。多くの場合、無記入で済まされてしまいます。
双方にとってメリットが少ない自由回答はなるべく利用しないようにしましょう。
記入量をなるべく減らす
紙のアンケートと違い、Webアンケートでは、顧客データベースと連動して情報を紐づけることができる場合があります。
そこで名前や性別、年齢などは連動するようにしておき、回答者が記入する量をできるだけ少なくしましょう。
個人情報の記入を負担と感じる回答者は少なくありません。
回答者の負担を減らすことで回答率をあげることが期待できます。
スマホに最適化したアンケートを作成する
WEBアンケートの場合、利用端末はPCとは限りません。スマホで回答するケースの方が多いのが現状です。
そのため、アンケートはPCだけでなくスマホでの表示にも対応しておく必要があります。
画面が小さく、細かい文字が見づらいスマホでも回答者がストレスなく回答できるようなデザインにしておきましょう。
まとめ
アンケートシステムをマーケティングに活用する方法を紹介してきました。
アンケートシステムは効率よくユーザーの意見を回収する優れたツールですが、上手く活用できないとせっかく集めたデータも無駄になってしまいます。
今回紹介した方法を実践し、アンケートシステムをマーケティングに生かして頂ければ幸いです。