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ChatGPTのメルマガ活用ーAIの技術革新を取り入れるための基礎知識

ChatGPTが世界中で話題となる中、自社のマーケティング活動にChatGPTを導入したいと考えている企業も多いのではないでしょうか。この記事では、ChatGPTの文章生成能力を活かしたメルマガへの活用方法について詳しく解説していきます。

弊社ではChatGPTと連携してデータベースやフォーム作成を支援する機能を搭載しております。合わせてご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.ChatGPTのマーケティングへの活用と可能性
  2. 2.ChatGPT自身に「メルマガ活用」への活用方法を聞いてみよう
  3. 3.ChatGPTを「メルマガ」で活用する際の流れ
    1. 3.1.メールの開封率の高いテーマ・タイトルの作成
    2. 3.2.メールの読了率の高い文章の作成
    3. 3.3.メールでのクロージングを高めるCTA文言の作成
    4. 3.4.メール文章全体の校正・校閲
  4. 4.ChatGPTをメルマガなどビジネスに活用することへの期待
    1. 4.1.迅速な返信内容の作成による業務効率化
    2. 4.2.属人性を排除したメールを送信できる均質化
  5. 5.ChatGPTをメルマガなどビジネスに活用することへの課題
    1. 5.1.送信する文章の正確性に対する不安
    2. 5.2.営業的な文脈など場面に合った表現の難しさ
  6. 6.ChatGPTの学習に入力データを利用されないためのオプトアウト申請
  7. 7.ChatGPTでセールスのメールタイトルを作る具体的なプロンプト例
  8. 8.ChatGPTの利用はポリシーを定めて活用をするべき
  9. 9.ChatGPTの自社での活用方法を検討する


ChatGPTのマーケティングへの活用と可能性

ChatGPTはOpneAI社が開発したAIサービスです。

テキストや画像といったコンテンツを生成できる技術として多くの注目を集めています

ChatGPTは人間と話しているかのようなスムーズなコミュニケーションが可能なほか、データ分析やパーソナライズされたテキスト生成も可能なため、マーケティング分野への活用も期待されています。


ChatGPT自身に「メルマガ活用」への活用方法を聞いてみよう


ChatGPT自身に、ChatGPTのメルマガ活用方法について尋ねてみると、上のような回答が返ってきました。

一斉メール用の文章作成や、個別の返信対応といった作業の効率化を図れるだけでなく、よりパーソナライズ化されたメール文面の生成による効果改善、セグメンテーションやA/Bテストのアイデアといったプラニング面まで、幅広く活用できるでしょう。

ただし、ChatGPT自身も言っているように、人による調整やチェックは必要です。


ChatGPTを「メルマガ」で活用する際の流れ

次に、ChatGPTをメルマガに活用する際の基本的な流れを紹介します。


メールの開封率の高いテーマ・タイトルの作成

メルマガのテーマからChatGPTにアイデアをもらうこともできますし、設定したテーマを伝えた上でタイトル案を出してもらうことも可能です。


メールの読了率の高い文章の作成

テーマとタイトルを決め、方向性を決めた上で本文の作成もChatGPTに依頼をしましょう。

文字数やターゲットなどの条件を加えると、より求めるものに近いアウトプットを引き出すことができます。


メールでのクロージングを高めるCTA文言の作成

メルマガからサイト等への誘導を図るためのCTAの文言も挿入しましょう。

こちらもChatGPTにアイデアをもらうこともできますし、本文のチェックも兼ねてこの部分だけ人が手を入れるというフローにするのも良いでしょう。


メール文章全体の校正・校閲

ChatGPTを使ってメール文面を作成したら、人の目による校正・校閲をしましょう。

内容に誤りがないか、読み手が知りたいことに答えられているか、景品表示法や薬機法といった法律に抵触していないかなどのチェックが必要です。


ChatGPTをメルマガなどビジネスに活用することへの期待

ここで、ChatGPTをビジネスに活用することで期待できる効果について見ていきます。


迅速な返信内容の作成による業務効率化

まずは、人が時間をかけて行っていた作業をAIが行うことによる業務効率化が期待できます。

手を動かす作業時間だけでなく、アイデアを練る考察時間も短縮できるでしょう。


属人性を排除したメールを送信できる均質化

もう1つは、均質化が挙げられます。

クリエイティブ関連業務や顧客対応業務は属人化しやすく、人によって質の差が生まれてしまえば顧客の不満にもつながりかねません。均質化することでブランディングもしやすくなるでしょう。


ChatGPTをメルマガなどビジネスに活用することへの課題

黎明期であるChatGPTなどの生成AIをビジネス活用する上では、以下のような課題もあります。

課題を踏まえてフローを組むなど、上手に取り入れることが活用のポイントとなります。


送信する文章の正確性に対する不安

課題の1点目は、正確性です。

ChatGPTをはじめとする生成AIには、不正確な回答や事実誤認の上、回答をしてしまう「幻覚(ハルシネーション)」と呼ばれる現象が起こることが以前から指摘されています。

そのためビジネス活用する際には、送信前に必ずチェックが必要と言えます。


営業的な文脈など場面に合った表現の難しさ

課題の2つ目は、場面に合わせた表現を取ることの難しさです。

ChatGPTはなめらかな会話は得意とするものの、「ここはビジネス向けに少しかしこまった表現をしてほしい」「既存顧客向けに親しみのある表現にしてほしい」といったニュアンスの使い分けは難しいと言えます。

そのため、簡単なやり取りの内容であっても、編集が必要になるケースもあるでしょう。


ChatGPTの学習に入力データを利用されないためのオプトアウト申請


ChatGPTに入力されたデータは、AIの学習に利用する可能性があります。

ビジネス利用をする上で、それを避けたい場合にはオプトアウトの申請をすることができます。

フォームのメールアドレスと、Organization name、Organization IDの3点を入力するだけで完了しますので、法人利用では上記の設定をするようにしましょう。


ChatGPTでセールスのメールタイトルを作る具体的なプロンプト例

当社のCRMプラットフォームサービス「クライゼル」を念頭に以下のようなChatGPTへの指示文(プロンプト)を作成して実行してみます。

===

#命令書

あなたはプロの営業マンです。 以下の#制約条件に従ってCVRの高い営業メールのタイトル作成を 行い、#出力形式に従って出力を行なって下さい。

#制約条件

・以下の#商品の特徴の条件に忠実に従ってCVRの高い営業メールのタイトル作成を行う。

・フレームワークである#CVRの高い営業タイトルの形式に従って考える。

・出力については必ず#出力形式に従って行うものとする。

#CVRの高い営業タイトル

・読者の知見となるテーマを件名に明記する。

・読者に対しての限定感を醸し出すこと。

・読んでほしいターゲットをメールのタイトルに明記する。

・社名・サイト名を入れないこと。

・適切なタイトルを5つ出力する。

#サービスの特徴

サービス名:{クライゼル}

目的: {アンケートフォーム作成をカンタン作成できることを伝える}

ターゲット: {マーケティング担当者}

主要ポイント : [クライゼルはChatGPTと連携して、AIの支援を受けてアンケート作成を短時間にカンタンに行えます。]

#出力形式

1 {ここにタイトルを入力 }

2 {ここにタイトルを入力 }

3 {ここにタイトルを入力 }

4 {ここにタイトルを入力 }

5 {ここにタイトルを入力 }

===

ChatGPTからの返信は以下の通りです。


もしも、回答が気に入らなかったら「Regenerate response」ボタンを押して再作成することが可能です。

実際に再作成すると以下のような新たな候補が作成されました。


「驚きの効率化!AIと連携したクライゼルでアンケート作成をカンタンに」というタイトルを選んでメルマガ本文の作文を指示します。


すると以下のようなメルマガ文章をChatGPTが作成してくれました。


この文書を人間がしっかり校閲すれば、メールマーケティングのコンテンツとして使えそうです。

ここまで、作業時間は5分以下です。

一からメールコンテンツを作成することと比較して、時間効率は飛躍的に向上しました。

(注意)上記の文章はChatGPTが出力したものをそのまま掲載しています。よって、「クライゼルの利用はマーケティング担当者に限定していいます。」という文章は正しくありません。実際はクライゼルはどなたでもご利用いただけます。

ChatGPTは、指示文(プロンプト)次第で、回答の精度が大きく変わってきます。

期待する回答を得るためのプロンプトのコツを押さえていきましょう。

ポイントとしては、

  • 回答する上での立場や役割を明確にする
  • 制約条件や追加情報を与えることで、精度を上げる
  • 指示は具体的にする

などが挙げられます。


ChatGPTの利用はポリシーを定めて活用をするべき

多くの可能性を秘めているChatGPTをすぐにでも取り入れて、試しながら活用の幅を広げ、精度も上げていきたいと考える方も多いでしょう。

しかしながら、ビジネスで活用する以上、プライバシーやコンプライアンス、セキュリティを守った運用は必要不可欠です。

個々の判断で思わぬトラブルを招かないよう、企業は利用ポリシーを定めた上で活用を進めるべきでしょう。

AIが持つ課題や懸念点を踏まえた上で、うまく活用できるよう体制やフローを固めていってください。

ChatGPTの自社での活用方法を検討する

ChatGPTは社内の業務生産性を向上させることは、もはや疑いのない事実だと考えています。反面、上述のとおりChatGPT利用にはリスクもあります。

そこでまずは、以下のステップで社内でのChatGPT利活用を検討してみたらいかがでしょうか。

  1. ChatGPTやChatGPTを使ったサービスに触れてみる
  2. 社内業務のどこに使えるの具体的に検討する
  3. その社内業務におけるChatGPT利用時のメリットとリスクを洗い出す
  4. リスクを評価して、対応が必要なリスクに対してヘッジ(人間が介在する運用ルールなど)する

ChatGPTを使って何ができるかを検討する際はぜひ当社のCRMプラットフォーム「クライゼル」に実装された、ChatGPTによるデータベースとフォーム作成機能をお試しください。無料でお試しいただけます。

本機能を使えば、いままで作成に時間がかかっていた、顧客調査アンケート、市場調査アンケート、従業員調査アンケート、webiner申込フォーム、お問合わせフォームなど多様なフォーム作成作業でChatGPTの能力を活用いただけます。

きっと、これら作成業務にかかる時間を大幅に削減できるとおもいます。

詳細はクライゼルのデータベース作成・Webフォーム作成をAIが支援する機能をご覧ください。


M.Hattori

M.Hattori

トライコーン(株)Senior Vice President of Marketing。web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のwebマーケティングの課題解決に長年従事。 Salesforce Marketing cloud メールスペシャリスト / アドミニストレータ / コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。

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