ITP2.0が及ぼすメールへの影響

CRMラボ

更新日:2018.12.20

ITP2.0が及ぼすメールへの影響

デジタルマーケティング業界、特にアドテック分野において語られることが多いITP2.0問題。では一体ITP2.0とはなんなのか?どんな影響があるのか? まだそのあたりがつかめていないご担当者に向けて、概要をつかんでいただきたいという思いから、ページを用意しました。

  • 目次

    1.ITPとは

    2.ITPが導入される以前の問題

    3.ITP1.0からITP2.0で何が変わったのか

    4.実際にどんな影響を及ぼすのか

    5.メールマーケティングでの影響はあるか

    まとめ

1.ITPとは

ブラウザに搭載された機能

ITPとは、Intelligent Tracking Preventionの略称です。Appleの標準ブラウザであるSafariに搭載されている機能です。 これは、サイトを横断するトラッキングを防止する機能のことです。つまりは、ユーザのインターネット上での活動の追跡を ITPによって阻止することでユーザのプライバシーを守る役割を果たしています。 特に日本では、Appleのスマートフォン・タブレットのシェアがおよそ50%と利用者が非常に多く、 この50%の人々のプライバシーがITPによって守られているとなれば、かなり重要な機能であることがわかるでしょう。

2.ITPが導入される以前の問題

過剰な広告の標的

端的にいえば、ユーザのweb上での行動が駄々漏れで、過剰な広告の標的になっていました。 つまり、Safariユーザはこれまで常に知らない誰かからストーカー行為を受けていました。 これはユーザにとって好ましい状態ではありません。この状態にメスを入れたのがAppleが導入したITPです。 ITPを説明する上で最低限知っておかなければならない、Cookieについて説明いたします。Cookie(クッキー)とは、ユーザが見ているウェブサイトからスマホやPCに保存される情報のことです。 2種類のクッキーがあります。ファーストパーティクッキー(First party cookie)と、サードパーティクッキー(Third party cookie)の2種類です。 セカンドパーティクッキーというものはありません。ファーストパーティは当事者という意味で、サードパーティが第三者という意味合いです。

  • ファーストパーティクッキー(First party cookie)

    ファーストパーティークッキーとは、ユーザが直接見ているサイトから発行されるテキスト情報です。 たとえば、LINEやFacebookにログインする際、一回IDとパスワードを入力するとその後はわざわざ入力しなくてもすぐに利用できる 状態になっていますよね。これはログイン情報がクッキーによって保存されているためです。 もし、これがないと毎回入力しなくてはいけないので非常に面倒ですよね。最近は生態認証で簡単にログインできるサービスも増えていますね。

  • サードパーティクッキー(Third party cookie)

    サードパーティクッキーとは、ユーザの意図しない第三者から発行されるバッジのようなものです。 これが発行されると、ユーザのウェブ上での行動が追跡され不必要に広告が表示されたりします。 これは以前からプライバシーの観点から問題視されてきました。

3.ITP1.0からITP2.0で何が変わったのか

大きく3点の変更点

技術的なことには触れませんが。1.0ではユーザが複数のウェブサイトを横断して情報を収集するクッキー情報を24時間で削除する、というものでした。 つまりはサードパーティクッキーによる影響は24時間で抑制されるということです。では、2.0になってどうなったのかというと、大きく3つ変わりました。

  • サードパーティクッキの即時廃棄

    これまで24時間は保有できたクッキー情報が即時に破棄されるようになりました。

  • ファーストパーティクッキーにおいて承認のない情報は廃棄

    1.0ではファーストパーティクッキーに対して制限はありませんでしたが、2.0ではウェブサイトごとにユーザの承認を得なければならなくなりました。 また、30日間承認されない場合はユーザ情報は破棄されるようになりました。

  • リダイレクトの規制

    まず、リダイレクトとは、特定のページから別のページに転送することです。表示されるURLが意図的に変更されるという認識で問題ありません。 ITP2.0では、このリダイレクトをトラッキングシステム(ユーザの行動遷移)と一緒に使っている場合、ユーザを特定しようとしていると判断し、 ユーザのデータを削除されるようになりました。

4.実際にどんな影響を及ぼすのか

広告主がユーザの状況をつかみにくくなる

ITP2.0はユーザのプライバシー保護のために作られた機能ですので、ユーザに悪影響はありません。ユーザの行動が不用意に追跡されなくなるため、 ユーザにとってはプラスに働く機能だといえます。 ITP2.0でダメージを受ける可能性があるのは主にインターネット広告ではないでしょうか。特にクッキー情報を必要とするリターゲティング広告には多大な影響があります。 過去、ITP1.0では、サードパーティクッキーが24時間保存されていたのですが、2.0では即時廃棄となったため、 ユーザの状況を正確につかむことが難しくなってきましたので、広告効果の低下はまぬがれないでしょう。

5.メールマーケティングでの影響はあるか

見込み向けと既存向けで影響が異なる

メールマーケティングにおいてITP2.0は、どのように働くのでしょうか。もし対象顧客にiOSユーザが多い場合、リターゲティング広告配信への影響があります。 よって、見込み顧客リスト(メールアドレス)の獲得を難しくします。 見込み顧客リストの収集数が増えないと、メール送信数やコンバージョン数が減少しますので、メールマーケティング効果全体のインパクトが下がる可能性はあります。 ただし、メールマーケティングの対象は、見込み顧客だけではなくって、既存顧客でもあります。 既存顧客対象のメールマーケティングにとっては、ITP2.0の影響は特にないかと思います。 既存顧客対象のメールマーケティング目的は、お客様のサービス満足度向上によるサービス継続活用や口コミ効果・別サービスの提案などがあります。 これら活動は、御社にとってプラスに働くものであり、積極的に取り組んでよいものかと考えてます。 ITP2.0時代においても、既存顧客向けのメールマーケティングは、しっかりと運用さえすれば、十分に効果がでるものです。 既存顧客向けメールマーケティングでも、ステップメール・HTMLメール・スマートフォン向けメールは非常に有効な方法論です。 企業成果を高めたいと考える方は、ぜひ一度、ご検討ください。

ITP2.0についてまとめ

本稿では、ITP2.0がメールマーケティングに対してどのような影響を与えるのか?をお伝えしてきました。 ITP2.0時代でも影響を受けにくく、一定の効果向上が見込みえるメールマーケティングは、いまもおすすめの施策です。 メールマーケティングの実践を行うときには、ぜひ、当社にお問い合わせください。

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  • この記事の監修者

    トライコーン クライゼル編集部 S.U

    Googleアナリティクス個人認定資格
    トライコーンではWEBサイトの運営、WEBマーケティングを担当している。運用型広告とランディングページの制作や運営にも携わっている。

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